某テレコミュニケーション企業
Beamoを導入して、大幅なコスト削減及びコラボレーション強化を図る
費用:エンジニア1人あたり年間1万ドルの出張費の節約。
時間:サイトサーベイにかかる時間を30%短縮。1現場あたり年間500時間の検査時間の短縮。
品質:データマネージメント、サーベイのワークフロー、チームのコミュニケーションが大幅に改善。
コラボレーション:3Dビジュアライゼーションを使用することで、より多くの状況がわかり、連絡ミスが減りコミュニケーションが改善。
プロセス:現場調査を担当する現場エンジニアのために、簡単で迅速な、DIYのサイトサーベイワークフローを導入。報告プロセスをサポートするためのデジタルツインの活用。
さらなる実施予測:このソリューションを150のデータセンターや通信ビルに導入することで、1現場あたり30万ドルのコスト削減実現予想。
某テレコミュニケーション企業は、情報通信技術のリーダーであり、プライベートネットワーク、クラウド、ホスティング、IPネットワークサービスの専門家集団であり、IPv6トランジット技術の業界リーダーでもあります。その広範なグローバルITインフラには、最高水準の太平洋横断能力を持つTier1グローバルIPバックボーンネットワーク、アジア、北米、ヨーロッパにある安全なデータセンターが含まれます。
データセンターの現場調査に、Beamoを導入し、従来の現場調査のプロセスと比較して効率化を図る。
測定可能な観察項目
- 現場の状況の記録
- 進捗状況の確認
- コミュニケーションの改善
- 調査結果とドキュメントを1つのプラットフォームに集約
- 見える化による資産管理
某テレコミュニケーション企業は、日本で最大の通信会社であり、世界でも有数の規模を誇る企業です。スペースの割り当てを管理し、データセンターの弾力性を高め、故障などのリスクを低減するために、世界中の150以上の施設で検査やサイトサーベイ(現場調査)を行っています。各部門のエンジニアで構成された現場チームがその場所に赴き、建物の状態を評価します。検査のたびに報告書が作成され、商業部門や経営陣、あるいは外部の建設会社や設計会社に連絡されています。
3Dデジタルツイン技術を用いて、空間データや文書の一元管理プラットフォームを構築したいと考えています。その目的は、冗長なサイトサーベイ(現場調査)の量を減らし、全体的なコミュニケーションを改善し、報告のワークフローを改善することです。NTTコミュニケーションズでは、この技術を活用することで、サイトサーベイ関連費用の削減、人的資源配分の最適化、グローバル規模でのコラボレーションの向上を実現します。
Beamoは現在、日本、アメリカ、ドイツにある某企業の建物70棟のサイトサーベイ(現場調査)にて利用されています。2022年末までに世界中の150以上の施設に導入する予定です。

次世代のデータセンター管理を最適化するための現場調査プロセスの自動化
現場調査のたびに、現場エンジニアは多くの重要なタスクを実施する必要があり、計画、実施、報告には多くの時間がかかります。技術チームの時間と労力は、収益を生まない雑用的な活動に浪費されています。現場では、煩雑なプロセスと過酷な環境(低温、大きな機械音、反復作業)が相まって、現場調査自体が困難なものとなっています。
Beamoを使用する前は、施設マネージャーが、すべてのデータセンターのサイトサーベイ(現場調査)を、次のような従来の方法で行っていました。
- 複数の収納場所にデータが整理されている過去のサイトサーベイデータを検索する。
- 検索したデータを、建物に関する紙の資料や既存の静止画と比較して検討する。
- 建物の場所まで、長時間かけて長距離を移動する。
- 実際に現場をチェックマークし、手書きでワークフローを描き、紙にメモを取りながら必要な情報を従来のカメラで撮影する。
- 誤りがあった場合や、再確認するためにさらにデータが必要な場合は、すべてのプロセスを繰り返すことになる。
より早くまたより少ない資源でサイトサーベイ(現場調査)を行うことができるようになりました。
- 計画: 過去のサイトサーベイのデータや資料を簡単に取り出すことができます。建物に関するすべての資料を一度に確認し、インタラクティブな平面図上でルートを作成します。 すべての文書がリモートで利用できるため、貴重な文書を外出先でクラウドから取り寄せることもできます。
- 記録: Beamoアプリで接続された360度カメラとスマートフォンだけで、建物の中を見通すことができます。Beamoを使ってサーベイを実施するための専門知識は必要ありません。
- タグ付け:有用な追加メディア(写真、画像、ビデオ、メモなど)は、建物の平面図にタグの形でアプリから直接添付され、Beamoウェブプラットフォームに自動的にアップロードされます。
その結果、現地での移動が大幅に減り、サーベイチームは従来よりも少ない資源で活動できるようになりました(2人のサーベイチームが1人で1日最大80,000平方メートルをキャプチャ可能)。サイトサーベイのプロセスが最適化され、チームの能力が最大限発揮されます。また、現場では専門知識が不足していても、後から3Dビューで確認することで補うことができるようになりました。
ビジュアルコミュニケーションを利用して
コラボレーションを強化
施設マネージャーは、現場で得られたデータを手動でまとめ、パワーポイントを使用して現場報告書を作成し、すべての情報を関連付けていました。 複雑な情報を伝えまた表示する適切な方法がないため、重要な問題は経営陣にとってわかりにくいものでした。
収集された情報を再度取得して、使用することは困難です。さらに、リモートのチームが同じ文書ではあるが異なるバージョンで共同作業を行うことで、プロジェクトの理解に齟齬が生じていました。
ビジュアルコミュニケーションによるワークフローの改善を実現しました。
- データマネージメントと文書化: サーベイ結果を時系列に沿って自動的に整理し、数回クリックすることで情報を取得することができます。文書とそのバージョンをプラットフォーム上で体系的に管理することで、フォルダーの乱立を防ぎます。アクセスレベルを管理して、機密情報を保護することができます。
- 報告書: インタラクティブな平面図に、写真やメディアを位置情報とともに自動的につなぎ合わせ、報告書の作成をスピードアップします。
- コラボレーション:保存サーベイを再利用できるので、さまざまな部門間で検査が重複することもありません。すべてのデータを直感的な3Dワークスペースで表示し、ビジュアルコミュニケーションが可能になります。
- 隣接するスペースに詳細なデータを配置することで全体像を伝え、また足りない情報を探すことができます。
- リモートチームは、個人の視点を超えて、プロジェクトやタスクに関する同じ視点をシェアすることができます。
3Dという最も自然な形で、すべてのステークホルダーを関与させることができました。全体を考慮した文書は、最適な現場報告書を作成するために重要です。
Beamoで、設備マネージャーが十分な情報に基づいた意思決定を行い、ベンダー、技術者、エンジニア、および上司と効率的にコミュニケーションを図れるようになりました。